長い宣伝文 台詞を言えないことがある

散策者の劇団員で、次回公演にも出演する岡澤由佳に、長い宣伝文の第2弾を書いてもらいました。以下に掲載します。 -------------------- 台詞を言えないことがある。それは、単純な覚えの甘さからではなく。 散策者で稽古をしていて、台詞を言えないと感じ…

長い宣伝文 言葉を追うこと、そして<顔>を失うということ

散策者第3回公演『アイルトン・セナの死んだ朝』に向けて 長い宣伝文 言葉を追うこと、そして<顔>を失うということ 1. わたしたちは普段、自分や他の人間に顔があることを自明だと思って生活している。だが、劇の稽古をしていると、そういう自明なことさえ…

〈出会い〉の演劇を目指して

今年の春、およそ2ヶ月間かけて、「散策者発表会 vol.2」というのをやっていました。「発表会」とはいったものの、実際には全8回のワークショップのようなもので、内容といえば太田省吾の戯曲を用いつつ、演技というものをめぐって、散漫な思考をはたらかせ…

これまでとこれからについて。発表会vol.2のお知らせ。

おかげさまで散策者第2回公演『思想も哲学も過去も未来もない君へ。』が無事終演しました。これまで、「書きことば」をいかにして読むか、という問題設定のもと、発表会vol.1の『白む』から、今回の日記小説『思想も哲学も過去も未来もない君へ。』へと進ん…

第2回公演に向けて はじめの問い

以下は、「CoRich舞台芸術まつり!2019春」に応募した際の文章です。 今回の第2回公演に向けて、私たちがはじめ何を考え、何を問うていたか、それをここに残そうと思います。終演後、これらの問いがどう深化していったか、そのことについて書きたいと考えて…

次回公演に向けて 2. 午前中ボォー. 午後もボォー

2. 午前中ボォー. 午後もボォー 一日にはいろんなことがあるものだ。それが全部日記に書くことではないにしても、全く何もないということはまれである。今日のぼくなどは、朝から晩まで家にいて、何もしなかったと言っていいのだが、郵便は来たし、電話も来…

次回公演に向けて 1. 痕跡をみつめる詩人の眼

散策者は、今月(3月)23日から25日にかけて、『思想も哲学も過去も未来もない君へ。』という作品を上演します。 なぜ今、この作品を上演したいのか。なぜ今、この作品とともに、「痕跡」にこだわろうとしているのか。こういうことをきちんと書くには、当日…